Alpair10P

解説

Alpairシリーズを代表する10cm径モデルにパルプコーンのシリーズが誕生です。
Alpair10v2で培われたノウハウとAlpair6Pの魅力的なサウンドが融合して14cm口径のダイナミックさを加えて新しいAlpairの世界を実現しました。



このAlair10Pのボイスコイルの設計ををMarkの右腕として開発したEvan Yu
です。


MMSへのこだわり

MMS=0.5195gと7mmストロークの両立は駆動系の軽量化への大きな挑戦です。
日本製をはじめとした同サイズのユニットの多くはショートストローク(0.2mm~3.5mmのストローク)で能率を優先した設計になっています。こうした方針ではどうしても歪み率と低域の周波数ダイナミックレンジが犠牲になりがちで、『フルレンジだからこの辺で..... 』と言った妥協感が漂います。こうした課題の最適点を求めながらさらにストラテジィーの主張を音に表現する事は簡単ではありません。
特にロングコイルでこのMmsが5g台と言うのがこのAlpair10Pの自慢でレスポンスの良さと低域の反応をを追求するならこのユニットは選択の一つです。

Mark Fenlonが日ごろ良く口にするのが、松原氏のスパイダーに出会わなかったならば現状のリニアリティーは実現しなかったと言っていますが、この言葉を翻訳すると『フロントサスペンションは単に空気を遮断するだけで支点としては機能していない設計でスパイダー一枚で駆動部のリニアリティーを支えることは技術上非常に困難なのです。』となります。こうした長く軽く歪無くへの限りない挑戦の結果がAlpair10シリーズの音の進化に現れています。

T/Sパラメーター

  • Revc=6.200 Ohm
  • Fo= 42.398 Hz
  • Sd=88.250 cm
  • Vas= 29.995 Ltr
  • Cms=2.712m M/N
  • Mmd= 4.719 g
  • Mms= 5.196 g
  • BL= 4.741 TM
  • Qms= 2.425
  • Qes= 0.382
  • Qts= 0.330
  • Levc= 50.196u H
  • No= 0.579 %
  • SPLo= 89.645 dB
  • Xmax = 7mm (1 way) limited by Arrestor
  • Power = 30 watts Nom.

図面